“想定外”は、本当に想定外だったのか?

こんにちは。

人とお金の両面から
経営者のビジョン実現をサポートしている
経営コンサルタント 市岡沙有理です。

 

人とのつながりの大切さを改めて感じました。

続きは編集後記で。

 


最近“想定外”という言葉を
口にした場面はありませんでしたか?

 

ある小売企業で、新商品が予想以上に売れ、
気づいたときには在庫がゼロになっていました。

普段なら「売れて良かった」で済む話かもしれません。
しかし今回は、ちょうど大手取引先からの
追加注文が入っていたタイミングでした。

 

倉庫担当者は
「まさか、こんなに早く在庫が切れるとは…」
と驚きを隠せません。

 

ところが、詳しく確認すると、

・販売予測が“昨年比+α”という感覚値のまま更新されていなかった
・売れ行きデータの共有が遅く、充判断が後手に回った
・担当者の“たぶん大丈夫”という勘に頼ってしまっていた

こうした背景がありました。

 

つまり、本当の問題は
在庫が切れたことではなく、
需要が想定の外側にあったこと。

この“想定外”が重なり、
結果として大口取引のチャンスを逃すという
大きな機会の損失につながってしまったのです。

 

経営の本質は、想定外をなくし
「想定内の幅」を広げることにあります。

リスクとは、
「悪い出来事」ではなく、
“予測と現実のズレ(乖離)”そのもの。

 

だからこそ、
・何が起こり得るかを棚卸しする
・どこまでを想定しておくか線引きする
・ズレが生まれるポイントを把握する

この3つが、経営において大切な仕事になります。

 

売上の急増・急減、人員の急な欠員、
原価の上昇、取引条件の変更…。

これらを「突然の出来事」と捉えるか、
「想定内の出来事」として受け止められるかで、
会社の未来の安定性は大きく変わります。

 


あなたの会社では、どんな“想定すべき出来事”が
まだ整理されずに残っていますか?

 

経営における安心とは、
未来を予言することではなく、
“どんな未来も想定できる状態”をつくること。

だからこそ、備えがあるほど、
経営者は前向きに判断できるようになります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ご感想やご質問など、何かありましたら
お気軽にご返信ください。

それではまた、お会いしましょう!
市岡沙有理でした(^^)!

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【編集後記】

先週、中小企業診断士の資格更新のための研修を
受けてきました。
毎年参加しているのですが、楽しみの一つは、
久しぶりに診断士の皆さんとお会いできることです。

近況を話したり、現場の工夫を共有したりする時間は、
「一人じゃない」と感じられる大切なひととき。

専門分野が異なる仲間だからこそ、
休憩時間にはちょっとした相談もできました。

仲間とのつながりが、
また明日からのエネルギーになります(^^)

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