思いやりは、経営の土台になる

こんにちは。

人とお金の両面から
経営者のビジョン実現をサポートしている
経営コンサルタント 市岡沙有理です。

 

静かな余韻が、今も残っています。

続きは編集後記で。

 


あなたの経営に、“思いやり”は息づいていますか?

 

先日、渋沢栄一さんのゆかりの地を巡る日本橋ツアーと、
「今、考える渋沢栄一の言葉」という講演会に
参加してきました。

 

一万円札の顔として知られる渋沢栄一さん。

その偉業や影響力はあまりにも大きいですが、
ゆかりの地を歩き、
その後に行われた講演会で
佐々木勇さんのお話を伺ったことで、

「なぜ渋沢さんが今の時代にも求められているのか」が、
すっと腑に落ちた気がします。

 

講演会で佐々木さんが繰り返し語っていたのは、

「真心と思いやりのない経営は、いつかひずみが出る」
「道徳は、言葉ではなく、行動で伝えるもの」

という言葉でした。

 

特に印象的だったのは、
幼い渋沢さんが、道に倒れている女性を見かけたときのこと。

その女性は、当時“ライ病”と呼ばれていた、
現在でいうハンセン病を患っていたといいます。

 

周囲の人が誰も近づこうとしない中で、
渋沢さんの母は、ためらうことなくその女性に寄り添い、
体を清め、ぼたもちを差し出したそうです。

 

その姿が幼い渋沢さんの心に深く刻まれ、
後の人格形成や福祉活動へとつながっていった。
そんなエピソードが紹介されました。

 

「教え」ではなく、「生き方」を見せる。
それはまさに、“行動で伝える道徳”そのものでした。

 

そしてこれは、経営にも通じる話だと思いました。

理念を掲げるだけでは足りない。
どれだけ行動に落とし込めているか。
それが、社員やお客さまに
“本当に伝わるかどうか”を分けるのだと。

 

・難しい判断を迫られたとき、何を基準に選んでいるか
・社員がつまずいたとき、どう接するか
・「会社の価値観」を、まず自分自身が体現できているか

それら一つひとつの姿勢に、
経営者としての“在り方”が現れてくるのだと感じました。

 

講師の佐々木勇さんは、
渋沢栄一さんの右腕として第一銀行の頭取を務めた
佐々木勇之助さんのひ孫にあたる方です。

佐々木勇之助さんは、
渋沢さんの理念を実務で支え続けた人物であり、
その精神は今もなお、
佐々木勇さんによって受け継がれています。

 

そんな佐々木さんがこの講演で一番伝えたかったのは、

「真心と思いやりをもって行動すること」。
経営、教育、家庭、国家──
あらゆる土台は、そこにあるのだと。

そう感じさせてくれる、
シンプルだけど揺るがない価値観でした。

 


あなたの経営に、“思いやり”は息づいていますか?

 

言葉と行動が一致しているか。
その背中は、社員やお客さまに何を伝えているか。

今、そんな問いを自分にも投げかけています。

 

最後までお読みいただき、
ありがとうございます。

思ったことや気づいたこと、
質問などあれば、
お気軽にコメントください。

ではまた、お会いしましょう!
市岡沙有理でした(^^)!

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【編集後記】

懇親会では、
講師の佐々木さんの隣に座らせていただく
という光栄な機会をいただきました。

柔らかな語り口と、芯のあるまなざし。
穏やかな空気をまといながらも、
深く本質を見つめるようなお人柄が印象的でした。

“語る”というより“届ける”という姿勢で、
一言ひと言に思いがこもっていたように感じます。
静かに、でも確かに、心に火が灯るような時間でした。

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